カルソニックカンセイ株式会社 様

シングテル導入事例

Calsonic Kansei

 

 

カルソニックカンセイは、世界に50以上の拠点を持つグローバルな総合自動車部品メーカーとして事業を展開。そのICT基盤として、シンガポールテレコム(シングテル)のグローバルIP-VPNサービスやマネージドICTサービス、クラウドサービスを採用。冗長化されたグローバルネットワークと直結したクラウドサービスなど、高い品質と安定性が評価された。

世界展開する総合自動車部品メーカー

カルソニック日本のみならず、世界の自動車メーカーを支えるカルソニックカンセイ。日本、米国、英国、フランス、中国に開発拠点を、そして世界に50を超える生産拠点を持ち、高品質な製品をグローバルに最適供給できる体制を構築している。同社では、自動車メーカーの調達ニーズに応えるかたちで海外に自社の生産拠点を展開し、スピーディーな生産・納品と輸送費の削減を図ってきた。

グローバルな展開に必要なワンストップのICT環境

拠点の新設・増設とともにICTの導入も必要だが、工場の生産ラインの新設に比べ、ネットワーク設計やシステム導入に時間と手間がかかることも少なくない。「そのため、ICT導入のリードタイムをいかに短縮するかが課題でした」と、カルソニックカンセイの桒原哲郎氏は打ち明ける。「リードタイムを短縮できればコストを削減でき、収益の改善につながります。その手段として、ワンストップでICT基盤を整備できるグローバルなネットワークサービスとクラウドサービスを検討していました」(桒原氏)。

新設する拠点のICT基盤のみならず、既存のグローバル拠点でもICTに関わる様々な課題を抱えていたという。例えば米国と英国、中国などのリージョン(国・地域)では利用する通信事業者が異なる。そのため、ネットワークの問題が発生するたびに日本からそれぞれの通信事業者に連絡して問題の切り分けを行わなければならなかった。また、メールシステムをリージョンごとに運用しており、ICT環境を統一するためにもグローバルなネットワークとデータセンター上のクラウドサービスの導入が求められた。

カルソニックカンセイでは、地震のリスクが少なく、かつ日本と時差があまりないアジアの通信事業者のサービスを比較検討した。その結果、シングテルのサービスを採用した。

データセンターに直結したグローバルネットワーク

「通信事業者の中で、シングテルのサービスが最も品質が高いと判断しました。シンガポール政府も同社のサービスを利用しており、これ以上、心強いことはありません」と桒原氏は強調する。

加えて、シンガポールは自然災害のリスクが低いことや産業インフラ(電力・通信)などが整備されていること、政情が安定していることなどを評価。また、「シンガポールは英語などマルチ言語対応が可能なため、世界の拠点から問い合わせる際にも便利です」と、カルソニックカンセイの門脇義道氏は付け加える。

カルソニック

シングテルは、同社が運営する信頼性の高いデータセンターとグローバルIP-VPNサービスを直結し、ネットワークとシステム基盤をワンストップで提供できることが大きな特長だ。また、各国でアクセス回線を提供する通信事業者との関係構築や、技術支援、運用面での連携に注力している。

こうしたシングテルのサポート体制もカルソニックカンセイの要件に合致した。従来、米国や欧州などの拠点は現地のICT担当者がネットワークを設計し、機器の保守運用を行っていた。現在は、拠点に設置するルーターなどネットワーク機器について、カルソニックカンセイが指定するシスコ製品の調達から設置、監視までシングテルにアウトソーシングしているという。「これにより、グローバル拠点で標準化されたICT基盤を展開できます」と、カルソニックカンセイの平山達也氏は述べる。
シングテルでは2011年12月からカルソニックカンセイのグローバルネットワークの構築を開始。2012年7月に構築を完了している。大容量の設計データなどをやり取りする機会の多い日本のネットワーク帯域は20Mbps、ほかのリージョンは10Mbpsを確保し、主要拠点はすべてグローバルIP-VPNサービスで接続した。そして、シングテルの「グローバルマネージドICTサービス」を利用し、グローバルネットワークの24時間・365日の監視、ルーターやスイッチの設置・保守運用のほか、日本と中国の開発拠点に設置したWAN高速化アプライアンス「Riverbed Steelhead」の運用もアウトソースしている。

IP電話や認証基盤としてクラウドサービスを活用

「シングテルを選んだ理由の一つは、経営層の皆さんが当社のわがままを真剣に検討してくれたからです」と桒原氏は振り返る。日本で導入していたシスコのIP電話システムをグローバル展開するにあたり、シングテルにIP電話のサービスメニュー化を提案した。電話機などの資産を持たないことで、ICTに関わるコスト削減が可能になるからだ。「シングテルのクラウド上に設置されたIP電話システム(CUCM)を経由して通話やビデオ会議をしていますが、音質も高く満足しています」と門脇氏は導入効果を述べる。

また、オンプレミスで導入していたメールシステムをマイクロソフトの「Office 365」に変更。その認証システム(Active Directory)をシングテルのクラウド基盤に構築。各リージョンに設置されたADサーバーと同期してグローバルなコミュニケーションを可能にしている。

今後、各種業務システムの更改時にオンプレミスからクラウドサービスに移行する計画もある。例えば、アジアのリージョンごとに設置しているERPシステムをシングテルのクラウドに移行することで、統合した分析が容易になるうえに、運用保守などのランニングコストを削減できるとみている。

グローバルビジネスを加速するカルソニックカンセイ。そのICT基盤を担うビジネスパートナーとして、シングテルの役割は大きい。