インターネットアクセスにおけるセキュリティとは (ネットからウィルスに感染しないために) 2

前編ではウイルスの特性や感染経路、セキュリティソフトによる対策について書きました。今回はさらなるセキュリティ対策やインターネット利用上の注意点、ウイルスが見つかった場合の対処法について具体的に解説していきます。

セキュリティ対策の方法

コンピュータのウイルス対策をする上で、セキュリティソフトの導入が重要になるという話を前編でしました。こうしたソフトを導入する以外にも、ウイルスからパソコンを守る方法がいくつかあります。

一つ目が、コンピュータのアップデートです。2017年5月に蔓延したランサムウェア「WannaCry/Wcry」もコンピュータの脆弱性を突いたもので、アップデートされていないWindowsを対象に感染が広がりました。ウイルスは日々新しい種類のものが作られています。つまり、古いコンピュータを使用し続けていると、新しいコンピュータウイルスが侵入する恐れがあるということです。アップデートをすることで、コンピュータを「最新」の状態にすることができるため、ウイルスから守ることが出来るでしょう。

また、身に覚えのないメールや添付ファイルは開かないようにすることが大事です。メールのプレビューを見ただけで感染するウイルスも最近では増えてきていますが、宛先に覚えのないメールは無視し、削除するようにしましょう。さらに前編でも少し触れましたが、怪しいホームページは見に行かないようにすることも重要です。インターネットには多くの情報がありますが、同時に多くのウイルスが潜んでいます。信頼性の低いホームページは訪れないようにしましょう。加えて意識すべきなのが、所有者が不明だったり、中身に覚えのないUSBメモリーやディスクは使用しない方が良いということです。ウイルス対策ソフトを用いて、事前に感染していないかチェックすることをお勧めします。

さらに、ウイルスとは若干異なりますが、インターネット上で利用しているパスワードは定期的に変更するようにしてください。名前や誕生日、電話番号などは個人を特定でき、第三者に見破られる可能性が高いです。また複数のサイトでのパスワードの使い回しも危険です。一度あるサービスから情報が漏洩すると、他のサービスにまで不正にログインされる恐れがあります。最近では、サイトによっては、一定期間経つとパスワードの変更を求める通知が届くものもあります。定期的に変更する方が安全でしょう。

クレジットカードの取り扱いにも注意が必要です。多くのECサイトが誕生し、流行している今日、クレジットカードを用いて決済する機会は以前よりも増えたと思います。第三者によって、ネットショッピングでクレジットカードが不正利用されてしまっても、被害を補填してくれるクレジットカードサービスは決して多くありませんのでご注意を。購入する際には、その際がSSL(Secure Sockets Layer)やTLS(Transport Layer Security)を利用しているかを確認する必要があります。SSL/TLSはインターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組み(プロトコル)のことです。Googleはユーザー保護の観点から、2014年にSSL/TLS実装の有無を検索結果の基準の一つとすることを発表しました。SSL/TLSを採用しているかは、サイトのアドレスバーを見ることで確認できます。アドレスバーに鍵のマークが表示されていれば、採用しているということです。

参考資料:インターネットの脅威から身を守るセキュリティ対策まとめ

ウイルスに感染した場合の対処法

「色々な対策を打ったけど、ウイルスに感染した」

そんな場合はどうすれば良いのでしょうか。

サイバーセキュリティを行うトレンドマイクロでは、ウイルス感染の疑いがある、もしくは感染した場合、自社が開発する「ウイルスバスター」を用いて以下の手順で対処するように呼びかけています。

1.ネットワークから切断する

インターネットや家庭内LANなどネットワークにつながっている場合、ネットワーク上のコンピュータに感染が広まってしまいますので、直ちにLANケーブルを外し、ネットワークから遮断してください。

2.ウイルスを特定する

ウイルススキャンをおこなってウイルスに感染したか確認してください。

ウイルスバスターにてスキャンが終了したら、ウイルスログを確認してください。

3.ウイルス駆除方法を確認する

検出されたウイルスの名称を確認したら、次のウイルスデータベースを確認してください。

4.ウイルスを駆除する

ウイルスに感染する原因となったメールや、ダウンロードしたファイルを削除します。ごみ箱からも削除してください。その後、ウイルスデータベースの対応方法を元にウイルス駆除を行います。駆除が完了したら、必要に応じてネットワークへの接続を戻してください。

※感染が多く報告されているウイルスに関しては専用の駆除ツールを用意していますので、あわせてご確認ください。

5.コンピュータを修復する

ウイルスによって変更されてしまったコンピュータを修復いたします。システムクリーナーではウイルスによって改編されたWindowsシステムの修復ができますので、ご利用ください。

6.ウイルスパターンファイルを最新版に更新しウイルス検索を行う

ウイルスバスターのパターンファイル等を最新版にアップデートし、コンピュータ全体のスキャンを行ってください。

※ウイルスが依然見つかる場合は、ウイルスが検出されなくなるまで、STEP2~STEP5の作業を繰り返し行ってください。

参考資料:ウイルスが見つかった場合の一般的な対処方法

各セキュリティソフトを開発した企業のホームページには、ソフトの使い方やウイルスへの対処方法などが記載されています。また、困った場合はサポートセンターに電話するのも一つの手段かもしれません。とにかく焦らず対応することが大事です。万一セキュリティソフトによる駆除が失敗した場合、OSをリカバリーするべきでしょう。その際、コンピュータ内のデータが全て失われることになるので、大切なデータはリカバリーを行う前に外付けハードディスクなどの外部メディアにバックアップしておくようにしましょう。

インターネットの安全な利用には、セキュリティ面の対策はもちろん、ユーザーの情報リテラシーも重要になってきます。ウイルスをもらう側だけでなく、与える側にもならない努力が必要です。