モバイルセキュリティ 1

スマートフォンのセキュリティ

テレビや新聞で、まれに銀行や役所の職員が「酔っ払ってノートパソコンを電車の中に置き忘れた。その中には個人情報が何万件登録されていた」という報道を目にすることがあります。

今のところ多くの人にとってパソコンとスマートフォンの役割は別物で、パソコンは仕事などの「作業をするもの」でスマートフォンは「連絡を取ったり、情報を閲覧するもの」という使い分けをしているのではないでしょうか。

とはいえ、最近はスマートフォンの性能もあがり、バッテリーも長持ちするようになり、「アプリ」でできることも格段に増え、通信速度も爆発的に速くなったので、パソコンを所有せず、スマートフォンだけで仕事をしているユーザーも増えてきているようです。

仕事でスマートフォンを使っている人は、スマートフォン上で仕事のメールを閲覧できたり、設定によってはスマートフォンからそのまま社内の業務システムへログインし顧客情報を閲覧できます。

仕事でスマートフォンを使っていない人でも家族、友人、知人の電話番号、メールアドレスがスマートフォンに登録されており、個人情報のかたまりとなっております。いずれにしても、スマートフォンはもはや外部流出させることができない情報の宝庫となっております。

スマートフォンのセキュリティを考える時、下記のように大きく3つに分けて考える必要があります。

1. スマートフォンの盗難・紛失対策
2. スマートフォンのウイルス感染対策
3. スマートフォンの情報漏洩対策

スマートフォンが万が一盗難にあったり、紛失してしまった場合に備えて、事前に対策を考えておきましょう。

スマートフォンの盗難・紛失対策

スマートフォンはほとんどの人が携帯して外部へ持ち運ぶことを前提にしているでしょう。外部へ持ち運べば、どこかで置き忘れたり、酔っ払って紛失したり、ちょっと目を話したすきに誰かに盗まれたりするおそれがあります。

スマートフォンが盗難にあったり、紛失した場合、下記の対応が効果的です。

パスワードでスマートフォンをロック

ほとんどのスマートフォンは、ユーザーが購入後、最初に実施する初期設定でパスワードを設定する必要があります。あえてパスワード設定を解除しなければ、スマートフォンにパスワードが設定されている状態になっている場合が多いでしょう。

iPhoneの場合は、設定画面で10回以上パスワードを間違えるとiPhone上の全てのデータを消去するように設定することも可能です。他人に見られて困るデータが入っている場合にはとても有効な機能です。

紛失・盗難対策アプリ

iPhoneであれば、「iPhone を探す」アプリを使えば、iPhoneをなくしたり盗まれたりしても、探して保護することができます。iCloud.comまたは「iPhone を探す」アプリにサインインするだけで、なくしたiPhoneの位置を地図上で確認したり、音を鳴らして捜索に役立てることができます。紛失モードを使ってiPhoneをロックして場所を追跡したり、個人情報をすべてリモートから消去したりすることもできます。

Android端末であれば、Google Playから「Find My Device」というGoogleが公式に配布しているアプリをインストールしておけば、行方不明になった端末から音を鳴らしたり、リモートから端末をロックしたりデータを消去することができます。

すべてのデバイスで「iPhone を探す」を設定する

Find My Device – Google

拡張メモリスロットがある場合、安易なデータ格納を避ける

拡張メモリスロットを使ってスマートフォンにSDカードなどのフラッシュメモリを接続できる場合、フラッシュメモリには大事なデータは保存しないように気をつけましょう。紛失、盗難時にフラッシュメモリを取り外してデータを閲覧されたり、消したつもりのデータでも復元できる場合がありますので注意が必要です。

大事なデータはスマートフォンとは別の場所に保存しておく

最近は、オンラインストレージというインターネット上に写真や動画、文書に音楽データを保存するサービスが幅広く利用されています。スマートフォンにデータを保存すれば、自動的にオンラインストレージにデータを保存してくれるサービスもあります。

これらのサービスを利用すれば、万が一スマートフォンを紛失、盗難された場合でも、スマートフォンの中に入っていたのと同じデータをインターネット上のオンラインストレージサービス上で閲覧することができるので安心です。

同様に、スマートフォンを定期的にパソコンに接続して、スマートフォンの中のデータをパソコンにバックアップしておくのも有効です。

次回は、スマートフォンのウイルス感染対策をみていきます。